私が音楽の道に進むきっかけになったのは、少年時代にウィーン少年合唱団の歌声を聴いたことです。
この世にこんなにも素晴らしい歌声があったのかと、感動しました。
いま、こうした感動やきっかけ、方向性が見えない若い人が多いようですね。
その意味でも、音楽家は「人が生きていく上で、音楽がかけがえのないものだ」と証明しなければいけません。生きていることの素晴らしさ、楽しさ、美しさ、ときには悲しさを、音楽を通じて訴えたり、表現すること。それが音楽なのです。たとえば、同じ曲でも一回一回演奏する度に毎回違います。決して同じ演奏ではいけないんです。それが音楽であり、生きて感情を持っている人間の表現なんですね。
音楽は続ければ続けていくほど自分が見えてきます。これはクラシックの世界に限ったことではありません。
バッハの時代から現代まで、ドミソの和音が構成されていて音楽は変わっていないんですから。
これまで日本の音楽教育は西洋音楽、特にヨーロッパの音楽の模倣でした。しかし、これからは日本から発信していくことが大切だと考えています。文化と文化の融合や最新のコンピュータ技術と伝統の共演など、独自の音楽が必要ですね。エネルギーにあふれた若い人たちが、音楽の感動を伝えると同時にその歓びを自分で感じながら、新しい音楽の世界を創造してくれることを私は期待します。 |
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学長・教授 出田敬三 KEIZO IDETA
(作曲家・指揮者) |
作曲家・指揮者。1955年、熊本県御船町生まれ。
国立音楽大学附属高等学校卒業。国立音楽大学作曲科卒業。ウィーン国立音楽大学作曲科卒業。ウィーン市立音楽院指揮科修了。
作曲を高田三郎、E.ウルバンナー、指揮をG.ロジェストヴェンスキー、P.シュヴァルツ、黒岩英臣、増田宏三、合唱指揮をG.トイリング、トランペットを北村源三の各氏に師事。
ニューヨーク・カーネギーホール、オーストリア、韓国、台湾等、国内外で活躍。オペラ「細川ガラシア」をはじめ、現代音楽、ピアノ協奏曲、ポップス、童謡、イベント音楽、放送音楽、「NHKみんなのうた」、「おもいで宝箱」(島津亜矢・テイチク)まで作品は幅広い。
これまでに東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団や九州交響楽団等を指揮。合唱曲集「コーラス ラララ」、「こどもたちへ・メッセージ2005」(カワイ出版)等、出版多数。「笹川賞」、米国・モンタナ州ボーズマン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特別賞」等受賞。
2004年「現代の音楽展・オーケストラの夕べ」(東京・文京シビックホール)での東京フィルハーモニー交響楽団による「オーケストラのためのランドスケープ」の初演。同年11月の「おーい、ニッポン」(NHK・BS2)にて「火の国ラプソディー」をプロデュースし、作・編曲、指揮をして衛星放送された。
2007年9月29・30日には、熊本城築城400年記念オペラ「南風(はえ)吹けば楠若葉(くすわかば)を熊本県より作曲を委嘱され、自らの指揮で初演する。
2008年2月には「日本の作曲家2008」(日本作曲家協議会主催)において、「マリンバとピアノのためのノスタルジア」が東京・サントリーホールにて、マリンバ・出田りあ、ピアノ・藤井一興により発表される。
現在、学校法人御船学園理事長、平成音楽大学学長・教授。
日本作曲家協議会会員。日本現代音楽協会会員。日本音楽著作権協会正会員。日本童謡協会会員。日本電子キーボード学会幹事。全国音楽療法士養成協議会理事。九州作曲家協会理事・会員。NHK熊本文化センター講師。女声合唱団「平成カンマーコール」常任指揮者。熊本オペラ芸術協会音楽監督。ショパン国際ピアノコンクールinASIA審査員。 |
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